障がいを知る・感じる・考える:支援に活きるおすすめメディアガイド
障がい者のことって、実はあまり知らないかも…事業を始める前に、もっと理解を深めるにはどうしたらいいかなぁ。
最近では、障がい者を取り上げたメディアや番組も増えていて、身近に学べる機会がたくさんあります。一緒に見ていきましょう。
就労支援事業を始めるにあたって、「障がい者への理解」は欠かせない要素のひとつです。
しかし、福祉業界未経験の方にとっては、漠然としたイメージしか持てていないことも少なくありません。
「どんな方が利用するのか」
「支援の現場はどんな雰囲気なのか」
「どんな悩みや強みを持っているのか」
など、実際の生活や就労に関する姿を知ることが、支援の第一歩となります。
ここでは、障がいのある方々の暮らしや想いにフォーカスしたメディアや番組、Webコンテンツなどを紹介しながら、より深い理解につなげるヒントをお伝えします。
「リアルな姿」の理解が支援の質を高める
就労支援事業に携わる上で、障がいのある方の背景や日常を多角的に知ることは、支援の質を大きく左右します。特にメディアや番組などを通じて「本人の言葉」や「社会との関わり方」を知ることは、机上の知識では得られない「リアルな気づき」につながります。
また、オーナーや職員が就労支援サービスを利用する方(以下、利用者)の気持ちや価値観を理解していることで、信頼関係を築きやすくなり、結果として就労の継続率や満足度にも好影響を与えるのです。
なぜ今「障がい者理解」が重要なのか?
多様な障がいと個別性の理解が求められる時代に
ひとことで「障がい」といっても、身体 ・ 知的 ・ 精神 ・ 発達など、その種類は多岐にわたります。また、同じ種類の障がいであっても、感じ方や困りごとは人それぞれ異なり、一律の支援では対応しきれないのが現実です。
そのため、「その人に合った関わり方」を考える視点が、より良い支援を実現するうえで欠かせません。
直接的な関わりだけでは得られる経験に限りがあるため、メディアや書籍なども積極的に活用することで、当事者の思いや多様な背景に触れるきっかけが広がっていきます。
支援者側の視野を広げ、共感力を育てる
とくに福祉の経験がない方にとっては、「障がい者支援は特別な知識やスキルが求められるのでは」と不安を感じることもあるでしょう。けれど実際には、必ずしも専門知識から入る必要はありません。
目の前の相手を知ろうとする姿勢や、ちょっとした気配り・共感の積み重ねこそが、良い支援につながっていきます。
もちろん、直接の関わりや実体験が何よりの学びになりますが、それだけでは出会えない視点や背景に触れるには、テレビ番組や書籍などの「当事者の声」も貴重な補助線となります。思い込みや偏見に気づいたり、想像を超える努力や可能性に心を動かされたりと、自分の中の「共感力」を育むきっかけにもなるはずです。
障がい者のことをもっと知るには?注目のメディアや番組を通じた理解促進
実際に学びに役立つメディア・番組・書籍紹介
障がいのある方の暮らしや価値観をより深く知るには、実際の声や日常の一コマに触れることが効果的です。最近では、当事者の視点に立った番組や記事、ドキュメンタリーなどが増え、支援に携わる人にとっても学びの機会が広がっています。
ここでは、就労支援の現場に入る前にぜひ一度見ておきたい、信頼性の高いメディアやコンテンツをご紹介します。
(※本記事の内容は2025年12月時点の情報です。)
『toi‑toi』(NHK Eテレ)
2025年4月からスタートしたNHK Eテレの新番組『toi‑toi』は、「障がい」「福祉」「共生社会」をテーマにした対話型バラエティ番組です。障がい当事者を含む多様な立場のゲストが集い、自分らしさや支援のあり方について語り合う構成となっており、現場のリアルな声を聞くことができます。
ドキュメンタリー作品(YouTube・Netflixなど)
オンライン動画プラットフォームでは、障がいのある方の暮らしや就労、自立をテーマにしたドキュメンタリー作品が数多く公開されています。映像や動画だからこそ伝わるリアルな現場の雰囲気や当事者の表情、支援者との関係性などが、支援の現場に新たな視点や気づきをもたらしてくれることもあります。
●フォレストガンプ(1994)

公開年 : 1994年
監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト
製作国 : アメリカ
知的障がいがあるとされる主人公フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)が、純粋な心で自分の人生を歩んでいく物語。アメリカ現代史の象徴的な出来事とともに、彼の生き方が静かに描かれ、多くの人に深い感動を与えてきました。
●17歳のカルテ

公開年 : 2000年
監督 : ジェームズ・マンゴールド
出演 : ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー
製作国 : アメリカ
自殺未遂をきっかけに精神科施設に入院した少女スザンナが、さまざまな心の病を抱える仲間たちと出会い、自分自身と向き合っていく姿を描いた青春ドラマ。繊細な心理描写と圧倒的な演技で、心の葛藤と再生をリアルに描いています。
Webメディア・SNSの活用
近年では、当事者自身が発信するWebメディアやSNSが注目を集めています。たとえば、「LITALICO仕事ナビ」では、実際に事業所を利用している方の体験談や、支援内容に関する情報が掲載されており、就労支援の現場を利用者目線で知ることができます。
また、「note」やX(旧Twitter)、InstagramなどのSNSでは、障がいのある方やそのご家族、支援者が日々の暮らしや就労に関する情報を発信しており、支援のヒントとなるリアルな声に触れることができます。
書籍(当事者エッセイなど)
書籍は、障がいのある方の内面や生きづらさ、社会との関わり方を深く知るうえで、じっくりと理解を深められる媒体です。特に当事者自身が語る体験記やエッセイは、表面的な理解を超えた「本当の声」を伝えてくれます。
たとえば、重度の自閉症と診断されながらも内面を文字で表現する作家・東田直樹さんの著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』(角川文庫)は、日常の何気ない行動の背後にある感覚や思考を丁寧に綴った一冊です。支援者だけでなく、広く障がいへの理解を深めたい人にとって必読の書といえるでしょう。
また、『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』(借金玉/扶桑社新書)は、発達障害を抱えながら社会で生き抜くために工夫してきた知恵や「働くこと」に対するリアルな視点が詰まっています。当事者の就労経験から得た現実的なアドバイスや内面の葛藤が描かれており、就労支援に携わる人にとっても多くの気づきを与えてくれます。
こうした書籍は、単なる知識の習得ではなく、「障がいを持つ誰か」ではなく「共に生きる隣人」として捉える視点を育んでくれます。支援に携わる方はもちろん、地域で支え合う意識を持ちたいすべての人におすすめしたい読書体験です。
まとめ : まずは知ることから、支援の一歩が始まる
就労支援の現場では、制度や加算、運営ノウハウといった知識の習得に加え、障がいのある方の多様な生き方や価値観に触れ、想像力を育てていくことが、より深い理解と質の高い支援につながります。
ドキュメンタリーやエッセイ、フィクションを含む映画・番組など、さまざまなメディアを通して描かれる姿には、当事者の声そのものだけでなく、「こうかもしれない」と考えるきっかけや、支援を見つめ直すヒントが詰まっています。
まずは「知ること」から始めて、少しずつ自分なりの関わり方や伝え方を見つけていくことが、信頼される就労支援事業づくりの第一歩となるのではないでしょうか。
番組や記事を見て、今まで知らなかった視点に気づくことができました。
実際に関心を持って学ぶ姿勢が何より大切です。気づいたことを日々の関わりに少しずつ活かしていけるとより良い支援につながっていきます。
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